【新唐人2012年8月23日付ニュース】中国の「保釣」デモは、一部地方で日本車や店舗を破壊した暴力行為以外、一部地方では「打倒共産党」の声も出ました。中国の中央TV(CCTV)は馬英九総統を持ち出して、保釣に力を出していないと非難しました。本日のマイクロニュースです。
NTDTV評論家 趙培
第二次世界大戦から70年も過ぎたのに、未だに抗日を国民党に頼っています。中共CCTVは8月22日の「海峡両岸」番組で、釣魚(尖閣)島問題において、不作為な中華民国総統馬英九は民意が怖くないのかと非難しました。
CCTVは今回馬総統に濡れ衣を着せました。1970年代の米国留学期間中、馬英九は親国民党の「保釣運動」学生組織に加入し、ハーバード大学の博士論文は「釣魚島問題の研究」でした。更には「保釣」に関する本も三冊書き、地理および地質上から見ても釣魚島は台湾領土だと強調しました。
馬英九の執政期間中、2008年、台湾の保釣活動家が「全家福号」漁船で釣魚島に向かいました。当時、台湾政府は艦艇9隻を出して保護にあたりました。
一方、中共は1953年釣魚島を放棄しました。中共を代表するメディア「人民日報」は、「釣魚島は日本領土だ」と報じました。この文章が最近発見され、ネット上に載せられました。
中共が今回馬英九に濡れ衣を着せた原因は国民党が中共と合作せず、中共の統一戦線を拒み、各自で「保釣」しているからです。
8月17日、台湾当局は「香港の保釣活動家が中華民国国旗を持って、釣魚島に上陸したことは台湾とは関係ない」と示しました。今回の国民政府は賢明です。過去の国共抗日統一戦線では、中共は延安に隠れてアヘン栽培で力を貯め、国軍は戦場で必死に日本軍と戦っていたのです。今回 国民党は騙されませんでした。
今回 島に上陸した「保釣運動」は中国と台湾とは関係なく、香港の保釣活動家の個人行為です。中国の民間保釣運動家は当局の監視下に置かれています。CCTVとフェニックスTVが保釣運動を利用して、反日情緒を煽った結果反日デモに発展しましたが、この反日デモは当初の政府の煽動から破壊行為と中共の無能さへの怒りへと変貌しました。CCTVは馬英九を身代わりに仕立てようとしていますが、とても無理があります。
本日のマイクロニュースはここまで。
(翻訳/坂本 映像編集/工)